落語・講談・浪曲 日本演芸なんでもござれ

自称・演芸ブロガーが語る日本演芸(落語・講談・浪曲)ブログ!

浪曲

きっとみんなが『待ちかねた(?)』~2018年11月13日 遊雀式スペシャル 深川江戸資料館~

日本一お客に優しい落語家だから しまったぁ、こりゃ芝居だったぁ 10秒黙ってみましょうか 判官が切腹するから由良助は行くんだ 澤村淀五郎の切腹なんか行きやしねぇよ 肚だな、お前さんは肚がいけないよ 午前0時に即完売したという『遊雀式スペシャル』のチ…

想像の中で奔流する感情の波に飲み込まれて~2018年11月9日 渋谷らくご 立川寸志 柳家小里ん 玉川太福 古今亭文菊~

落語の魅力は、全ての感情を網羅しているところ。 俺の物語に入って来い!入って来い! 一円あげるから帰って頂戴 ちょいと待ちねぇ。唐揚げにタルルルタルルル~だってぇ? うちの女房がね、言うんですよ。お前さん、今日は縞の着物だよ。 帰ってくる頃には…

美しき心が宿る名調子~2018年10月7日 浅草木馬亭 月例 玉川太福独演会第12回~

今日はお子さんも多いので、侠客ものをやります。 あ、あれか、金井君、今日は「ちょっと!」の日か 武士なら碌より名を残せ 晴れである。とにかく晴れである。一点の曇りなく晴れである。空が暗くなろうと、街の明かりは燦燦と輝き、ドン・キホーテのペンギ…

神田松之丞は如何にして観客に応えたか~2018年10月7日 お江戸日本橋亭 朝練講談会~

いつもは風通しがいいんです。こんなにお客さんが多いとね、息が詰まって苦しいですね。圧が凄いんですよ、圧が。 私は天邪鬼なんでね、短い話をやろうかなと思うんですけど。 やっすべぇ、やっすべぇ 天候は晴れて過ごしやすく、静かに穏やかな風が街を流れ…

男気に零れる涙で咲く花よ~19回赤坂で浪曲 「玉川太福『天保水滸伝』連続読み」第二回~2018年9月10日

政、お前が笹川へ行ったら掃き溜めに鶴が降りたようなもんだろう。 上杉謙信は敵将、武田信玄に塩を送ってやったというが、 この謙信に劣らない、立派な心がけ 許してください、十一屋 それは夏も終わりに近づく、暑い日の午後だった。謝楽祭を終えて、溜池…

極上の闇鍋~立川流のあたらしい会 新・2~2018年9月2日

全員ウケてるでしょ。腹立ってくるんですよ。 優しい志らの兄さん。僕の出番の前にね、こんなことを言ってくれましたよ 。思いっきり滑って来いって。いい兄さんだなぁ。 会場はお江戸日本橋亭。雨が降って蒸し暑い中、大勢の人だかり。志ら乃師匠が出てきた…

浪曲、テレビ業界の衰退、そして日本の終演について 2018年7月29日

風呂に入ると気分が高まり、鼻歌を歌うことが良くある。かつて、文化放送でラジオパーソナリティを務めていたサンキュータツオは、浪曲とは「鼻歌がずっと続いている感じ」と表現した。まさしく浪曲を言い当てていると思って、私はすぐにその言葉をメモした。…

テレビを捨てて寄席に行こう 2018年7月24日

かれこれ数年になるだろうか。とんとテレビを見る機会が無くなった。そもそも家にテレビが無い。テレビなぞあっても邪魔だし、観たところでありきたりな番組しかやっておらず、面白いと思う番組は殆ど無い。つまらないとはっきり言ってしまって良いと思うく…