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開催目前! 2018年度 謝楽祭の楽しみ方 その1 ~寄席編~

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  今年も謝楽祭の季節がやってくる。詳細はこちら

 

謝楽祭2018 | 一般社団法人 落語協会

 

 落語に精通している方でも、さほど落語を知らないという方でも、一日行けば落語にどっぷり浸かれること間違いなしのお祭り。落語協会の主催で、今年は古今亭菊之丞師匠が幹事を務めている。

 まずたくさんある見どころのうち、その1では参集殿で行われる謝楽祭について語ろうと思う。まず、10時30分からの第一部のトリは柳家小満ん師匠である。先述した記事の通り、ハードボイルドで粋な落語を味わいたいという初心者の方には是非ともオススメである。

 続いて第二部は入船亭扇遊師匠。この人も落語の風を吹かせている粋な人である。割とあっさりめの方で、何よりも口調が良い。朝七さんとはまた違った熟練の口調を是非とも味わってほしい。ニコッと笑った笑顔が素敵すぎるのも一見だ。

 第三部は今年の九月に真打昇進が決まった5人の落語家が出演する。中でも古今亭駒治師匠は電車ネタのみならず、様々な爆笑新作を生み出す注目の真打である。この人はなんと言っても口調が凄い。キレッキレのテンポで繰り出される言葉を聴いていると、まさに超特急の電車に乗せられた気分になるし、聴いていて気持ちがいい。古今亭のお家芸ともいうべき口調の良さ、キレ味を是非とも堪能してほしい。

 続いては柳家小平太師匠。この人は『リアル権助』と言ってもいいような風貌で、権助という登場人物が出てくる落語を聞いたら、想像しやすいだろうなぁ、という人である。柳家の風格なのかどこか泥臭い品がある。古今亭の品と柳家の品は私の中でなんとなくあって、そういったものを持ち合わせた落語家さんである。声を聴けばとても馴染み安いし、一瞬で田舎に戻ったかのような雰囲気を漂わせている。

 柳家勧之助師匠に関しては聴いたことがないので評価できない。

 林家たこ蔵師匠は深夜寄席で『鼠穴』をやっていたのが思い出深い。朗らかな顔つきからは想像もできないほどじっくりと演じていた。残念ながら『鼠穴』だけしか聞いたことが無いので、何ともいえないのだが、そのインパクトは半端では無かった。実際、何度か人に騙されて激高したのではないかと思えるくらい、すさまじい迫力で演じていた。現在の林家正蔵師匠のお弟子さんとは思えないほどにシリアスな落語家さんである。

 古今亭駒子師匠、この人は評価が難しい。初めて見た時の『薬缶』はかなりトチっていたし、ああ、二つ目さんか、と思ったのが去年、正直真打は先だろうなと思っていたら今年、昇進。なんだ、あんな感じでも真打になれるのかぁ、と思っていたら、『締め込み』を聴いて驚愕。思わず涙腺が緩む。だから、私は何とも駒子師匠を評価しずらい。おそらく全員の真打に共通することだろうけれど、ネタの完成度によって結構評価が分かれてしまう。ただ『締め込み』のネタ一本だけでも十分に真打の風格を携えていたし、何よりも声のトーン、テンポ、言葉の選択が絶妙だった。少しトボけた表情で、笑いに走る派なのか人情に走る派なのか分からないが、概ね人情噺、特に女性が出る話は上手に演じられる人だと思う。駒治師匠ほどのスター性は無いかも知れないけれど、今後に期待したい落語家さんである。

 

 さて、思いのほか第三部に費やしてしまったけれど、とにかく謝楽祭寄席は今の芸術協会に興味のある落語初心者にはオススメの寄席である。まずは落語を聞いたことの無い初心者は寄席に行きましょう。

 そこから少し落語に興味があり、ある程度落語家さんの顔と名前を覚えた方、また落語は興味ないけど歌とか『のど自慢』や『バンドの演奏』もあるので、それを目当てに行くのも良い。落語家さんがお店を開いて料理や様々なものを提供しているので、目当ての落語家さんを狙って行くのも良い。

 では、その2では落語家の出店編について語りたいと思います。

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