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2018年 謝楽祭の楽しみ方 その2~出店編~2018年8月28日

この時期の寄席に行けば必ず貰える『謝楽祭のパンフレット』を手に入れると、当日にどんなルートで出店を回ろうかと考えることができる。Twitterにも画像が出回っているので、気になる方はまず寄席に行って『謝楽祭のパンフレット』を貰おう。

謝楽祭では普段、落語をしている落語家さんや色物のマジシャンの方々がお店を開いている。というわけで、今回は私のオススメを紹介していきたいと思う。

 

1.まずは寄席文字を書いてもらおう! 橘右楽『寄席文字の店』

落語界には寄席文字という文化がある。落語家さんの名前が書かれた札、高座のめくりなどを見ると書かれている文字で、なるべく隙間が無いように(空席が少ないという意味が込められている)書かれている。

一枚1000円で色紙に一字書いてくれる。ちょっとお高いと思うかも知れないが、お祭りの記念に書いてもらって、家に飾るのも良いだろう。気前よく二文字書いてもらえば、気分はすっかり落語家である。

寄席文字の詳細については他に任せるが、寄席文字の書き手の動きを見るのも面白い。値段の割には行列になっているので、かなり儲かっている筈である。

序盤で寄席文字の店に行くと色紙を持っているのが面倒になるので、帰りたいなぁとそろそろ思ってきたら、是非行ってみてほしいと思う。

 

 2.人気落語家があなたの似顔絵を書きます! 三遊亭天どん『円山暴挙』

二連続で『書いてもらう系』のオススメだが、こちらも落語家の似顔絵と侮ることなかれ。非常に特徴を掴んだ似顔絵を描いてもらうことが出来る。何より三遊亭天どんさんに顔を見られながら書かれるので、天どんさんが好きな方には堪らないお店となっている。この機会に天どんさんと仲良くなるチャンス!?

店名の円山暴挙は、幽霊画で有名な円山応挙のパロディである。天どんさんは新作だけでなく古典も結構演じられている。新作を作る派の古典にはかなりオリジナリティのある演出がなされているというのが私の持論である。現代の感性に近い形で古典を再構築していると言えば聞こえは良いだろうか。古典を古典通りに江戸の風を纏わせて演じる落語家がいる一方で、古典を新作のエッセンスを織り交ぜてやる落語家さんもかなりいる。その中で天どんさんの落語は独特でありながら、癖になると表現したくなる落語になっている。

似顔絵をお家に飾って、天どんさんに思いを馳せてみるのも一興だ。

 

 3.鳥は焼かれて串刺され、美人前座に客金払う 金原亭世之介 『寄席のトリ』

美人には滅法弱いという殿方には、是非行って頂きたいお店がこちら、色男の金原亭世之介師匠の『寄席のトリ』という焼き鳥屋さん。世之介師匠のお弟子さんは美人揃い。中でも金原亭乃々香さんは前座で高座に上がると客席から溜息が漏れるほど。年配の男性方の心拍数が跳ね上がって、高座の演目などそっちのけ。ただただ美人を眺めていたいという欲求に駆られること間違いないしの美人前座が、焼き鳥を焼いて出してくれるのである。この美人前座を一目見ようと去年はお客が殺到していた。ところがどっこい。美人前座の周囲を固めるボディーガードはもちろん存在する。サーチャンこと初音家左吉が乃々香さんと一緒にお店に立っており、下手に酔っぱらって絡むことが出来ない威厳を放っている。さすが、美人はガードが堅い。

焼き鳥の味なんて正直どうでもいい。焼き鳥を買わずに遠くからちらっと見るだけでも構わない。店の位置だけ抑えておいて、何度かその周辺をうろうろするという必殺技を使うのも良いだろう。あわよくばサインも頂けるかも知れないが、乃々香さんだけのサインをもらうことは厳しいかも知れない。ましてやスケベなおじい様方による「お口にあ~んして」という要望も、かなりの確実で応えてもらえないだろう。ただ、一瞬のキャバクラ感を味わうには持ってこいかも知れない。

 

 4.もっと年増に殺されたい方にオススメ!林家つる子 『アイスキャンディーズ

二十歳そこそこの美人に興味の無い方は、年齢非公開だがおそらくアラサーの美人落語家、林家つる子さんのお店をオススメしたい。今回、初出店ということで注目のお店である。林家つる子さんと言えば新作落語『ストロベリー・フィールズ・フォーエバー』のようなぶっ飛び系もさることながら、勉強熱心で春風亭一朝師匠印の『芝居の喧嘩』や柳家小ゑん師匠直伝の『ぐつぐつ』など、幅広いレパートリーと独自の感性、そして何より凄まじいバイタリティで活躍している落語家さんである。こんなに芸の出来る美人がいるのだから、世のおじ様方は完全にノックアウト間違いなし。

さらには次の記事で書こうと思うのだが、林家あん子、春風亭一花と三人で『おきゃんでぃーず』を結成。去年は度肝を抜くパフォーマンスで会場を盛り上げたが、今年は本格的に三人で始動。一体どんな波乱が起こるのか、今からとても楽しみで仕方がない。

去年の感想からすると、かなり暑かった記憶がある。熱中症の対策のためにもアイスキャンディーを食べておくのは良いだろう。

 

さて、本日はここまで、次回その3では、いよいよライブ編を語ります!

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