落語・講談・浪曲 日本演芸なんでもござれ

自称・演芸ブロガーが語る日本演芸(落語・講談・浪曲)ブログ!

中高年のSummer Sonic~謝楽祭2018年 最速レポート!今年は復興支援だ!~

 

f:id:tomutomukun:20180909215630j:plain

落語家なのに落ち着かない

  雲はあれど快晴の9月9日。

 電車を乗り継ぎやってきました湯島天神

 10時前に並ぶのはやっぱり福扇の列。今年は平成最後ということや、人間国宝柳家小三治が最後の揮毫か(?)ということで、かなりの人、人、人。と言っても、年齢層は高い。ちらほらと若い人の顔も見られるが、殆どは50代を過ぎた方々といったところだろうか。若い人たちが詰め寄せるサマーソニックのような、滲み出る熱意がひしひしと感じられた。高齢化社会の波が押し寄せているというが、体は老いても心が老いない、逆コナン状態の人々が、扇子をパタパタと仰ぎながら、手ぬぐいで顔を拭って列に並んでいる。

 警備の方々も真っ黒な顔で、汗水たらして中高年の皆様を誘導している。謝楽祭のパンフレットを持っていないのか、福扇の列に並んで、「ここで二つ目さんのチケットは買えますか」と言ったり、「この並びは何の並びですか?」と問いかける人がいたりと、お祭りあるあるをこれでもかと見させて頂いた。

 福扇を手にするところから、謝楽祭は始まると言っても過言ではない。まずは福引きで自らの運を試してから、様々な場所に向かって楽しむ。残念ながら私は参加賞だったが悔いはない。出迎えてくれた小せん師匠の爽やかな笑顔に癒されながら、ライブステージのある場所まで向かった。

 まだのど自慢まで時間があったので、ざっとお店の様子を伺う。とにかく人、人、人で物凄い熱気である。寄席文字の店でも見に行こうかと思うと、途中で林家彦いち師匠が『板割りの店』をやっているのが見えた。板割りと労りを掛けて、お客さんの悩みを書いた板を割るという店だ。何とも空手着が似合う彦いち師匠。お弟子さんのやまびこさんときよひこさんの姿も見える。何かの道場かと思ってしまうほどである。

 桂南喬師匠はその隣で将棋をやっており、小ゑん師匠はCDを売っていた。実に賑やかである。また、アサダ二世先生のお店も随分と繁盛している様子だった。こちらは出し物のコーナーがメインなので、コアなファンがこぞって並んでいる様子だった。

 初心者の方は、まず福扇を買ってから、その並びにあるサイン帖とサインペンを売っている店を通ってから、お目当ての落語家さんのサインを頂くというのが、まずは初歩の楽しみ方だと思う。私の場合、今回は午後に予定を入れていたのでサイン帖は買わず、ただ店を眺めて終わってしまったのだが、次は午後に予定を入れずに一日存分に楽しみたいと思った。

 さて、出し物コーナーを一通り見終えた後は、飲食コーナーである。これも物凄い熱気と黒山の人だかり。梅香殿側にある鳥居のところからざっと左右の店を見渡す。左には橘屋文蔵師匠の『三代目立呑屋文蔵』、右には大瀬うたじ先生の「ソバージュ」という蕎麦の焼きそばがあった。私のお目当ては古今亭菊之丞師匠の『エボエボBOSE』だったので、行列に並ぶ。途中、物凄い売り声の柳家かゑるさんの『揚げ物屋政談』を通る。売り声がとにかく面白い。「メンチカツ!油で揚げてるからカロリーゼロ!」、「メンチ美人、メンチマダム、メンチダンディ、メンチ少女来ましたー」、「メンチカツ一個、頂きましたぁ!」、「メンチカツ買ったらソースかけ放題!」。とにかく勢いがあって面白かったし、それに釣られてたくさんの人が買っていった。私もひとつ頂けばよかったと思う。

 『エボエボBOSE』の向かいにはブログにも取り上げた金原亭世之介師匠の『寄席のトリ』がある。もはやこの通りは『美人ゾーン』である。古今亭菊之丞師匠の奥様で元アナウンサーの藤井彩子さんが『エボエボBOSE』のカウンターに立っており、たこ焼きにソースか醤油を塗ってくれる。反対に『寄席のトリ』では立っているだけで『美人だなぁ』とため息が出るほどの金原亭乃ノ香さんが焼き鳥を売っているのである。生粋のシャイである私は人妻のたこ焼きを買うことは出来ても、初々しい美人の前には立つことさえ出来ず、今年も結局焼き鳥を食べることなく時間が過ぎた。せめて林家はな平さんの『はなカラ』でも買おうと思ったのだが、これまたな林家なな子さんがいたので、買うことが出来なかった。

 さらに通りを行くと、林家つる子さんの『アイスキャンディーズ』の店がある。これも物凄いおじさま達の熱気に溢れていたし、とにかく林家つる子さんが美人。断トツで好みはつるちゃん、なのだが、ここもやはり美人の圧力に負けて買うことが出来ず、ちょろっと前を通って眺めていた。

 

 そんなほろ苦い未挑戦を悔やんでいるうちに『のど自慢』がスタート。司会は林家たけ平師匠と林家ぼたん師匠。審査委員長は、毎回我慢しきれずアカペラで歌いだしてしまう柳亭市馬師匠。去年と大体変わらないメンツ。相変わらず林家扇兵衛さんは歌が上手い。『憧れのハワイ航路』を歌っていた。

 お次は林家はな平さんで『前座の夜』。尾崎紅葉尾崎紀世彦、というボケを華麗にスルーしての尾崎豊『十五の夜』の替え歌。これが大爆笑。前座の悲喜こもごもが見事に表現されていた。

 そこから春風亭三朝さんの『高校三年生』、柳家小伝次さんの『愛を取り戻せ』、桂文生師匠で『みだれ髪』と続く。金原亭馬遊師匠は根室出身ということで、ファンの方も大勢おり、北海道のために北島三郎で『祭り』を歌う。殆ど出オチネタのオンパレードが続き、いよいよ出てきたのがおきゃんでぃーず。

 真っ赤な衣装。美人なつる子さん。田舎娘感丸出しのあん子さんと一花さん。やっぱりセンターはつる子さんだよね、というような素晴らしい踊りのキレ。もはや狂気さえ感じさせるほどの熱の入りっぷりに会場は盛り上がる。林家扇兵衛さんやアサダ二世先生まで登場するドタバタぶり。司会の林家たけ平さんとぼたんさんの困惑ぶりも面白かった。

 トリは林家たい平師匠で尾崎豊の『I LOVE YOU』。何と音が悪かったころの武道館バージョン。そういうマニアックなところで攻めてくるたい平師匠が素敵。座布団の衣装に身を包んで見事に歌いきる。途中物真似もあって大盛り上がり。

 結果、のど自慢の優勝はたい平師匠に決まる。優勝景品は北海道の復興支援金に充てたいという、たい平師匠の希望により会場にいた方が1万円で落札。大きな拍手に包まれて幕を閉じた。

 13時からの復興支援富くじを前に、再びざっと会場を散策。寄席の出番を終えたいぶし銀、小満ん師匠がサインに応じていた。私も欲しかったのだが、やはり午後の予定のことを考えて辞めておいた。うーむ、悔やまれる(笑)

 この後は特に何もなく、富くじのが開かれたが当たらず。結果を見て即座に退散。その後どこに私が行ったのかは、次の記事で語ることにする。

 

 後でTwitter等で流れていた情報によると、東出昌大さんがトークゲストに出ていたという。二K文舎withほたるも見たかったが、そっちのトークも見て見たかった。俳優というものを間近で見たことが無いので、それも見たいと思ったのだが、それ以上の体験を次の記事で出来たので良かったとしよう。

 総括すると、去年と変わらず素敵なお祭りでした。今年の収穫は福扇を手にすることが出来たこと。去年は初回だったので、右も左もわからずただただ圧倒されて、何を楽しめばよかったのか分からなかったところが多かったけれど、再び来年の謝楽祭に向けて楽しむための情報を得ることができた。

 時間が合わず謝楽祭に行くことが出来なかった皆様。Twitterだけでもその空気は伝わるとは思いますが、もしも、お時間がある時は是非是非、湯島天神に足を運んで、お気に入りの落語家さんとしばしのお話に興じられて見てはいかがでしょうか。そして、思い出に福扇を頂いて、帰るのもよろしいかと存じます。

 余談ですが、福扇の列に並んでいる際に柳家小はださんと春風亭朝七さんをお見かけした。朝七さんは凄い肌が綺麗でした(笑)

 前座から真打、お手伝いから見習い。色んな方が勢ぞろいの謝楽祭。

 中高年のサマーソニックに是非とも足をお運びくださいませ!

 また来年!行きます!

ブログ村ランキングに登録しています。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 落語へ
にほんブログ村