落語・講談・浪曲 日本演芸なんでもござれ

自称・演芸ブロガーが語る日本演芸(落語・講談・浪曲)ブログ!

寄席

鹿児島の怪鳥 三遊亭歌之介 2018年6月2日

サム・クックやトニー・バロウズなど、魅惑的な声を持つ人は実に幸運だと思う。七色の声を持つという人間というのもいるらしい。七色も声を持っていたら、聴いているだけで退屈しない。落語家にもそういう類の声色を持った者が数人いる。 落語家には、声色や…

落語界のマッドマックス 三遊亭笑遊師匠の爆音のラフ・ロード 2018年5月29日

誰もが脚光を浴びる世の中では無いことくらい、私はとうに知っていたのだが、これほどまでに脚光を浴びない爆笑王はいないのではないだろうか。三遊亭笑遊、齢68にして気合いと大音量の声で爆笑をさらっていく落語家である。 笑いに貪欲で、とにかく大声を出…

落語の敷居は高くない 2018年5月19日

千里の道もピップから 日本の演芸は、伝統があって格式張っていて、金持ちの娯楽と思われている。 南部 虎弾みたいな眼鏡を掛けた老婦人が、着物姿でプードルを抱きながら、「愚民どもの汗が、あたくしどもの血と金になるザマス」と言っている姿を思い浮かべ…