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ヨイショ!の謝楽祭~森野的 楽しみ方~ 2019年9月4日

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 http://rakugo-kyokai.jp/activity/sharakusai2019/

 

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心をこめてヨイショ!

落語のお祭り!

突然ですが、あなたは落語がお好きですか。

このブログを読んでいるくらいですから、お好きですよね。

お好きに決まっていますよね。

好きじゃなかったら、そもそもこのブログを読んだりしませんよね。

来たる、2019年9月8日の日曜日、午前10時より、御徒町駅より徒歩8分、湯島天神の境内にて、『謝楽祭』という、一年に一度、落語協会が主催するお祭りがあります。落語好きは勿論のこと、落語を知らない方でも十分に楽しめるお祭りがありますが、このブログを読んでいる皆さんは、もちろん、行きますよね。

行くに決まっていますよね。

っていうか、行かないのなら、そもそもこの記事を読んでませんよね。

というわけで、落語好きであり、謝楽祭に行くことを決めている方だけに、森野的な楽しみ方をご紹介したいと思います。落語は好きじゃないけど、祭りは好きだから謝楽祭に行くという方や、落語も祭りも好きじゃないけど謝楽祭に行くという方にも、お喜び頂ける内容になるかと存じます。

では、早速、8点記載致しましょう。

 

 1.福扇の列は、1時間30分前並びをオススメ!

去年の混雑状況から推測すると、福扇の列はかなり長蛇の列になります。特に午前9時頃には、『湯島天神入口』の信号近くにある、駐車場には朝早くから並ぶ落語ファンの方々が列を成します。体感的に100人近く並んでいました。お気に入りのお店がある方や開会式を近くで見たい方は、早めに列に並ぶことをオススメ致します。

目安としては1時間30分前に福扇販売会場入口(唐門付近)に並ぶのがベストです。列が出来ると、近くの駐車場に列が伸びます。

あまり気合が入り過ぎると終盤までの体力を失い、疲れ切ってしまうので、短期決戦で臨まれた方が良いです。ちょっと体力に自信の無い方は1時間~30分前絶対の自信がある方は何時間前でも大丈夫です。私の並ぶ時間は、、、内緒です。

残り物には福があると考えて、会場時間ギリギリになってから福扇を買う人は、あまり効率良くお店を回ることが出来ないという可能性を覚悟した方が良いと思います。

前回はおよそ12時から13時の間には、福扇は売り切れていたと思います。前年は柳家小三治師匠、最後の揮毫という振れ込みで、すぐに売り切れた印象がありました。

今年は林家正楽師匠デザインの福扇となっており、福扇の入った袋にはランダムで、落語協会に所属する方の内、誰か一人のサインが入っています。去年、福扇の受付にいらっしゃったのは、私は柳家小せん師匠でした。他にも落語家さんが受付をしております。

寄席の招待券が入っていることもあって、大変人気になることは間違いないです。謝楽祭に来たら、まずは『福扇を購入!』をオススメ致します。

 

 2.屋台飲食ゾーンは、優先順位を決めよう!

屋台飲食ゾーンは朝~昼にかけて激込みです。買えないことは無いと思いますが、猛暑の中、待つのが耐えられない!という方には、行きたいお店の優先順位を決めて行かれることをオススメ致します。

特に毎年、橘家文蔵師匠の『三代目立呑屋文蔵』や古今亭菊之丞師匠の『エボエボBOSE』、林家つる子さん、春風亭一花さん、林家あんこさんの『アイスキャンディーズ』は長蛇 OF 長蛇なので、この三件で長蛇の列に並び時間ロスするくらいなら、早めに抑えて、師匠方のサインと合わせて食事をした方が絶対良いです。

まして、今年は春風一刀さんが名前に上がっている『松島屋』が初出店です。味噌田楽を販売するとともに、春風亭一朝師匠のグッズも出るとあって、今回はここが物凄い列になると思われます。一朝師匠自身が動画でお店にいるとのことなので、春風亭一朝一門が大好きな方、一朝師匠の似顔絵入りTシャツ(販売とのうわさ)等が欲しい方は、絶対に、早めに、行った方が良いです。

もしも目当てのお店を早めに回ることが出来たら、その後はゆっくり他の出店店舗を見ながら、歩くのも良いかと思われます。まずは腹を満たして冷静に物販店舗を見る心を整えましょう!

 

 3.芸人屋台物販ゾーンは、よほどのことが無い限り行ける

落語協会の中でも、ベテラン勢が軒を連ねる『物販ゾーン』に関しては、余程のコアなファンでない限りは、それほど気合を入れて並ばなくても良いと思います。何としてでも手に入れたい物や、この落語家のサインが欲しい!という方で無い限りは、ゆったりのんびり見ても良いと思います。というのも、ベテラン勢が多いため、初心者にはなかなか興味が湧きにくい場所であると思われるからです。去年の様子を見ていても、どの屋台も確かに混雑はしていますが、マニアックなお店が多いため、少し間を開けて、時折眺めていれば、サッと入れるという印象です。

オススメとしては橘右樂さんの『寄席文字の店』です。こちらはお好きな文字、一文字を寄席文字で色紙に書いてくれるお店で、一枚1000円だったと思います。早めに書いてもらうと荷物になりますので、もしも寄席文字に興味があって、家に色紙を飾りたいという方は、様子を見て書いてもらうのが良いでしょう。

ちなみに私は今年は、『』という漢字を頂こうかなと思っています。意味は『思いやり』です。『怒』と似ていますが、全然意味の異なる漢字で、私の中のトレンドになっている言葉なので、これを今回は部屋に飾ろうと思っています。

他には、自分の似顔絵を三遊亭天どん師匠か春風亭正太郎さんが書いてくれる『円山暴挙』。落語家さんに顔を観察されるのが恥ずかしい方にはオススメしませんが、似顔絵ということもあって、オススメのお店です。

他にも、パンフレットを眺めながらお目当てのお店にのんびり訪れて見てはいかがでしょうか。

 

 4.富くじは本気なら十枚買い!?

15時30分より発表予定の富くじ。去年は末番の数字が合っている方はもれなく景品が貰えていた記憶があるので、たとえば富くじの番号の末番が2で始まれば、2,3,4,5,6,7,8,9,0,1で、10枚買えば末番の数字をコンプリート出来ます。これは1000円かかるので、どうしても富くじで景品が欲しいという方は、10枚買いをオススメします。ただ、今年も同様のルールかはわかりませんので、ご自分の判断でお買い求めいただくようお願いいたします。

 

5.お目当て落語家のサインを求めて時間ロスしないように!

大好きな落語家さんのサインを求めて、サイン帖や色紙をたくさん持参しようと考えている方は、時間ロスにご注意ください。

基本的に、屋台にいる落語家さんはサインを狙いやすいのですが、屋台を出店されていない方のサインを求めるのは至難の業です。どのタイミングで、どの場所に、どれくらい滞在するか、全く読めません。気づけば「あ、なんか行列が出来てるな・・・」と思っていると、人気のある落語家さんの列だったりします。毎年、春風亭一之輔師匠や林家たい平師匠、柳家喬太郎師匠は大変な人気があり、ポケモンで言えば伝説のポケモン並みに、ゲットするのに苦労するので、基本的には屋台に出店されている落語家さんのサインを貰い、大体の目的が達成されたら、ゆったりと時間に余裕を持って落語家さん探しをして、サインを貰うのが良いでしょう。

特に今年は江戸家小猫さんが人気でしょう。Twitterでは可愛らしい猫のサインとあって、女性人気は確実。狙い目は謝楽祭寄席終わりの社務所でしょうか。この辺りで13時くらいに待機していると、寄席を終えた小猫さんに会える確率が高いと思います。『ポケモンGO』のレアポケモン発生時のような、大勢の人が集まる状況になるかも知れません。

ちなみに私は前回、古今亭文菊師匠が見当たらず、後になってTwitterで情報を知るという悲しい出来事がありました。時間の関係もあって、サイン関係は捨てて臨みました。全てを手に入れるのは、なかなか難しいです。サイン一本集中という方であっても、手に入れることが出来るかは何とも言えないところです。大いなる時間ロスをしても、全然大丈夫だ!という人にはオススメです。

 

 6.寄席のチケットは、ご自由に!

謝楽祭寄席や梅香殿の二つ目寄席が開催されています。私は参加したことがありません。余程、場所への思い入れが無い限り、寄席のチケットは買わなくても良いのではないか、と思っております。参加したことが無いので何とも言えませんが、わざわざ謝楽祭で聞かなくても良いのではないか。と思います。

もちろん、あまり寄席に通えない方や、落語が初めてという方にはオススメできると思います。落語好きで、頻繁に寄席に通っている方には、それほどの魅力があるとは思えませんが、誰か謝楽祭の寄席に大変な魅力がある!と思っている方には、是非、その魅力を教えて頂きたいと思います。

 

7.特設舞台のイベントは時間をきっちり把握!

最前列でイベントを見たい方や、お目当てのイベントがある方は、パンフレットに記載のイベント開始時間を把握しておきましょう。湯島天神境内のほぼ中心で行われているため、どこにいても何となく鑑賞はできますのでご安心ください。ただ飲食ゾーンにいると難しいので、イベント開始時間に合わせて物販ゾーンを巡るのが良いかと思います。写真や動画が撮りやすいのは圧倒的に前列で、前列はコア・ファンがたくさんいる印象です。ゆったりと楽しめるように、時間に余裕を持って参加しましょう。

また、炎天下となりますと非常に暑いため、水分補給・日焼け止めクリームの塗布・日除けの帽子・汗を拭うタオルは持参しましょう。今回はトイレットペーパーも無くなる可能性があるとのことで、自信の無い方はトイレットペーパーを用意しましょう。私はタンクが大きいので、トイレに行ったことはありません。全部汗で出し切ります。

 

 8.なんだかんだ言ったけど、無理しない範囲で楽しもう!

さて、ここまで書いてきましたが、結局は自分が好きなように楽しむのが一番です。ここに記載したのは、あくまでも私が去年の体験から感じたことに過ぎません。参考にしてもしなくても、どちらでも構いません。楽しんだもん勝ちです。

今年は実行委員長が林家たい平師匠です。キャッチフレーズは『心をこめてヨイショ!』。年に一度の落語協会のサービス精神溢れるお祭りです。

遠方からお越しの方も、普段寄席に通いなれている方も、笑点くらいなら知っている方も、落語を全く知らない方も、色んな方々が楽しめるお祭り、それが『謝楽祭』です。

飲食に徹するも良し、サインに徹するも良し、寄席に徹するも良し。それぞれの思う楽しみ方で、お祭りを楽しんで頂けたら、落語好きとして嬉しいです。

今よりももっと落語が好きになるでしょう。お目当ての落語家さんのことが、もっと好きになるでしょう。どんどん落語が身近になって、落語にハマっていくでしょう。

私も、謝楽祭は今年で3回目の参加になります。毎年、楽しくて楽しくてついつい、時間を忘れてしまうほどです。ようやく、どう効率良く回れば良いかが、分かってきたような、分かっていないような、感じです(笑)

もちろん、私も行きます。「あ、あの人かな?」と思っても、軽く無視して頂けると幸いです。ご常連さんもたくさんいらっしゃるので、「あっ!あの人見たことある!!」と、寄席常連あるあるはあるかも知れませんが、お知り合いの方ならご一緒に、単独参加ならマイペースに、楽しむのが一番かと思います。

いずれにせよ、体調管理は万全に。小銭の準備もしっかりと。そうそう、小銭は大事ですね。芸人さんにご面倒をおかけしないように、なるべくぴったりの金額でお支払いする心のゆとり、思いやりを持って参加して頂ければと思います。

長々と書きましたが、私は謝楽祭の運営には一切関与しておりません(笑)

単なる一ファンとして、演芸に興味のある方、演芸がお好きな方の、少しでもご参考になればと思い、この記事を書きました。

ヨイショ!と言えば古今亭志ん駒師匠が思い浮かびます。高座は見たことはありませんが、伝え聞くと『ヨイショの志ん駒』と呼ばれていたそうです。芸人もお客も、一体となって生み出されるのが芸ですから、お互いに楽しむお祭りになるといいですね。

きっと、素敵なお祭りになるでしょう。

そんなことを祈りながら、この記事を終わりたいと思います。

お読み頂き、ありがとうございました。